パッションフラワーの禁忌とは?飲み合わせに注意したい薬・妊娠中の注意点
「パッションフラワーのサプリを試してみたいけれど、飲んではいけない人や、一緒に飲まないほうがいい薬はあるの?」。植物由来の成分でも、体に働きかける以上、事前に知っておきたい注意点があります。
この記事では、欧州医薬品庁(EMA)の公式文書や米国国立衛生研究所(NIH)の情報をもとに、パッションフラワーの禁忌、飲み合わせに注意したい薬、妊娠中・授乳中の考え方をまとめました。
パッションフラワーを避けたほうがよい人
サプリメントなどに使われるパッションフラワー(学名:Passiflora incarnata)は、ヨーロッパでハーブティーとして古くから親しまれ、EMAでも「軽いストレス症状の緩和と睡眠の補助」を目的とした伝統的ハーブとして評価されています。一方で、次のような人は摂取を控えるか、事前に医師・薬剤師に相談することがすすめられています。
- ☐パッションフラワーでアレルギー(過敏症)が出たことがある人
- ☐妊娠中・授乳中の人
- ☐12歳未満の子ども
- ☐睡眠薬・抗不安薬など、眠気が出る薬を飲んでいる人
- ☐2週間以内に手術(麻酔)の予定がある人
- ☐持病があり、定期的に薬を飲んでいる人
EMAの公式文書(モノグラフ)で「禁忌」として明記されているのは、成分に対する過敏症(アレルギー)のみです。ただし、妊娠中・授乳中や子どもについては「安全性が確立されていないため推奨しない」とされており、実際には上のような人が注意の対象になります。以下で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
妊娠中・授乳中はなぜ避けるべき?
米国国立衛生研究所(NIH)の補完統合衛生センター(NCCIH)は、パッションフラワーは子宮の収縮を引き起こすおそれがあるため、妊娠中は使用すべきではないとしています。EMAも、妊娠中・授乳中の安全性は確立されておらず、十分なデータがないことから使用は推奨しないという立場です。
授乳中についても、母乳への移行や赤ちゃんへの影響はよくわかっていません。妊活中の人も含め、この時期は自己判断でパッションフラワーのサプリやハーブティーを取り入れず、まずはかかりつけの医師に相談するのが安心です。

飲み合わせに注意が必要な薬
EMAのモノグラフでは、パッションフラワーと医薬品の相互作用は「報告なし」とされています。ただしこれは「問題がないと確認された」という意味ではなく、研究データが限られているという側面もあります。海外の研究レビューでは、パッションフラワーの製剤が鎮静作用のある薬やアルコールの作用を強める可能性が指摘されています。
睡眠薬・抗不安薬など「眠気が出る薬」
とくに注意したいのが、睡眠薬や抗不安薬、一部の抗ヒスタミン薬(かぜ薬・鼻炎薬・酔い止めなど)のように、眠気を引き起こす薬です。パッションフラワーにもリラックスや眠りを助ける働きがあるとされるため、併用すると眠気やふらつきが強く出る可能性があります。これらの薬を飲んでいる人は、必ず医師・薬剤師に確認してください。
持病で飲んでいる薬がある場合
NCCIHは、ハーブと医薬品の中には有害な形で相互に作用するものがあるとして、服用中の薬がある場合は併用前に医療者へ相談するよう呼びかけています。持病の治療中の人は、薬の種類にかかわらず、お薬手帳を持って薬局で相談してみましょう。
お酒・他のハーブとの併用
アルコールにも中枢神経の働きを抑える作用があるため、パッションフラワーと一緒にとると眠気が強まる可能性があります。「寝酒」の代わりに取り入れるのはよいとしても、お酒と重ねるのは避けたほうが無難です。
また、バレリアンやカモミールなど、眠りのために使われる他のハーブやサプリメントとの重ね飲みにも注意が必要です。似た目的の成分を複数とると、合計量が多くなりすぎることがあります。ハーブごとの違いはパッションフラワーとバレリアン、結局どっちがいいの?でも解説しています。
手術前・車の運転前の注意
NCCIHによると、手術の際に使う麻酔薬や前後に使う薬とパッションフラワーを併用すると、神経系の働きが抑えられすぎる可能性があります。2週間以内に手術の予定がある場合は、パッションフラワーをとっていることを医師に伝えましょう。
また、EMAのモノグラフには「車の運転や機械の操作に影響を与える可能性がある」との記載があります。眠気を感じたときは運転を控え、日中に取り入れる場合は体の反応を確かめてからにすると安心です。
報告されている副作用
EMAの評価時点では、パッションフラワーの医薬品で「既知の副作用はない」とされています。一方でNCCIHは、起こりうる副作用として眠気・めまい・混乱(ぼんやりする感じ)を挙げています。
NCCIHは、お茶として7夜まで、エキスとして8週間までの毎日の摂取であれば安全である可能性があるとしています。いずれにしても、商品に書かれた目安量を守ることが基本です。体調に異変を感じたら摂取をやめ、医療機関に相談してください。副作用全般についてはパッションフラワーの効果は本当?睡眠への働きと副作用を医学的根拠から解説もあわせてご覧ください。

よくある質問
Q. パッションフラワーは毎日飲んでも大丈夫ですか?
健康な成人が商品の目安量を守って取り入れる範囲では、大きな問題は報告されていません。ただし長期間の安全性データは限られているため、体調の変化に気を配りながら続けましょう。EMAは、症状が2週間以上続く、または悪化する場合は医師に相談するよう案内しています。
Q. ピル(経口避妊薬)や花粉症の薬と一緒に飲めますか?
個別の薬との組み合わせについては、十分な研究データがありません。花粉症の薬には眠気が出るタイプもあるため、服用中の薬がある場合は、自己判断せず医師や薬剤師に確認してください。
Q. パッションフルーツを食べるのも注意が必要ですか?
一般的に食べられているパッションフルーツは、主に「クダモノトケイソウ(Passiflora edulis)」の果実です。サプリメントに使われる「チャボトケイソウ(Passiflora incarnata)」の地上部とは、種類も使う部位も異なります。この記事の注意点は、サプリメントやハーブティーとしてのパッションフラワーについてのものです。
まとめ
パッションフラワーは、ヨーロッパで伝統的に使われてきた穏やかなハーブですが、妊娠中・授乳中の人、12歳未満の子ども、眠気が出る薬を飲んでいる人、手術を控えている人は注意が必要です。持病や服用中の薬がある場合は、取り入れる前に医師・薬剤師へ相談しましょう。
me+tasuは、パッションフラワーエキスを主成分に、GABA・L-テアニン・L-シスチンを組み合わせたサプリメントです。配合成分と量を明記しているので、薬を飲んでいる方も成分表を持って医師・薬剤師に相談しやすくなっています。注意点を知ったうえで、自分に合う形で取り入れてみてください。
※ me+tasu は栄養補助食品です。効果には個人差があります。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の症状の治療・改善を保証するものではありません。